最近、余り望ましいこととは思えませんが、謝罪会見がある意味ブームとなっている気がします。
今朝の情報番組でもそのような謝罪の仕方が効果的かというのを、俳優を使いいくつかのパターンを演じてもらい、10名ほどの一般の方に伝わったか否かをジャッジしてもらうという特集を放送していました。
また先日、深夜の番組でも「効果的な謝罪会見の仕方」などという番組内容を目にしました。
謝罪会見は以前からあり、最近特に増加傾向にあるということでもないと思いますが、ひとつ言えるのが、「ゴーストライター」やら「STAP細胞」、「県議の政務費不正疑惑」など、企業や団体等ではなく、個人による謝罪会見が多かったことが主因ではないでしょうか。
企業等であれば、事前にメディア対応トレーニングなどをすることもできますが、日ごろからメディアと付き合いもなく、また浴びるようなフラッシュを前に個人の方が思ったように対応できるかは正直難しいところでしょう。
逆にいえば、個人では難しくとも、企業等であれば、日ごろから備えることは十分できるという意味でもあります。現在は幸か不幸か悪い例の謝罪会見をいとも簡単に目にすることができますので、自身では出来るか否かを振り返りトレーニングすることをおススメします。
また広告との違いでもありますが、広報活動の場合は「継続性」という視点で見られることが少なくありません。すなわち、以前の会見で中途半端な対応をしたなどという場合には、会見の冒頭から「また同様の対応をとるだろう」との先入観でみられるということ。
また謝罪会見の内容と関係はなくとも、不完全燃焼中の案件があった場合には結びつけて見られるという側面も持ちます。つまりは理想のように聞こえますが、謝罪会見のみならず、日ごろから誠意ある対応が重要ということ、きっちりと案件案件を中途半端にせずにしっかりと終わらせることが何よりも重要だろうと思います。謝罪会見をきっかけに企業評価をプラスに変えている企業もあることも事実であり、日ごろから勉強されることを併せておススメします。