メディアへの押しつけはご法度!

メディアプロモートをする際、単に「この商品が良い」とアピールするだけでは説得力がありません。もちろん、斬新で今までにない新商品もあるでしょう。また見ただけで書きたくなるような新商品も中にはあるだろうと思います。しかし、安定的にそのような素材を持てるかは愚問だろうと思います。

実際は普通の商品(語弊があるかとも思いますが)を担当しなければならないのが現実でしょう。

商品自体の価値検証は、そもそも開発着手時に検討されている筈ではあるものの、発売開始前に広報部門にそれらの情報が届いているところは多くはないでしょうし、また仮に情報があったとしても商品だけで大きな差別化が図れることはかなり難しくなってきているのではないでしょうか。

基本的には商品自体の特徴などを徹底的に分析した後に、視点の間口を拡げて業界や社会一般の中での位置づけや意味合いなどを検証したり、PRストーリなどをつくりメディアプロモート行いますが、ここで困った光景を目にすることがあります。

一生懸命に知恵を振り絞り、切り口やニュース性などを検討し、「これなら書いてもらえる」と自信をもってメディアにアプローチするのは解るのですが、ここで大事なのは、「記事を書くのは記者である」ということです。

ごく当たり前のことを書いてあるようですが、実はこれは非常に難しいこと。
記者が一番嫌うことのひとつに、「書かされること」が挙げられます。逆に自らが情報を発掘して、価値を見出し世に発信していくことを欲しています。

つまり自身でPRストーリーを描きつつも、「皆まで言うな」ということであり、全ては話さないけれども、相手の記者に感じとってもらうようにアプローチしていく、その価値を記者が見つけたという体にすることが非常に重要なのです。

押しつけがましいのは、プッシュしたという自己満足は得られますが、決して良い結果にはつながらないでしょう。プッシュよりはプルでも価値を感じてもらえるようなストーリー作りやメディアコミュニケーションを図っていくことが重要だと思います。

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